40代、ゴルフ始めました(^_^;)

会社の仲間に誘われてゴルフを始めた初心者の完全我流の備忘録です(^_^;)

Webの記事が気になったので

Mizunoの新しいアイアンのインプレ記事が目に留まったので読んでいると



”クロモリは、「クロムモリブデン鋼(SCM435)」の略だ。比重が軽く、強度が高いことからフェースを薄くすることで反発係数を増して、反発エリアを増大する素材として注目されている。”



自動車のヒョーロンカにも通ずるところがあるのですが、知らないなら書かなければ良いし、書くのなら勉強するべき。


「鉄」に、ごく微量の他元素を加えたものを「鋼(こう)」といいます。
例えば、「鉄」に微量の「炭素」を含んだものを「炭素鋼」と呼びます。
ゴルフの世界ではS25Cという「機械構造用炭素鋼」を「軟鉄」と呼んでいますが誤りです。
(機械関係を生業としている者は「軟鋼」とか「鈍(なまくら)」と呼ぶことはあります)


「鋼」というのは「鉄」に、ごく微量の他元素を加えたものなので基本的な性質は「鉄」も「鋼」もほぼ同じです。
この場合の基本的性質というのは「質量密度」、「ヤング率(縦弾性係数)」、「ポアソン比」です。
質量密度:7.8×10^-6(kg/mm^3)
ヤング率:210GPa
ポアソン比:0.3
くらいで、多少の差異は鋼材や製造ロットにより異なりますが工業的には同一とみなせる程度です。
実際、自動車には多種の鋼材が使われていますが、剛性や振動においては「鋼材」と一括りにして性能開発しています。


で、ヒョーロンカの方が取り上げているSCM435も同様な訳です。
つまり
”比重が軽く”
という部分が誤りですね。


ちなみに「比重」は「水」の質量密度との比を表すものなので、「軽い&重い」ではなく、「小さい&大きい」と表すのが正しいですね。


あ、SCM435の引張り強さはS25Cのほぼ倍なので、同強度の物を作ろうとすればSCM435の方が薄くすることは出来ますね。
ただ、キャビティアイアンほどの肉厚ならS25Cでも強度的に問題になるとは思えませんが。

×

非ログインユーザーとして返信する